糖質!糖に関する10の質問

糖尿病と聞くと「尿に糖が出る病気」と思われることがあります。
もちろんこれも糖尿病の症状の一つですが、本当に問題なのは血液中に糖が過剰にあることです。  

さて、糖尿病の真の症状と恐ろしい合併症、健康な人とのインスリンの違いを掘り下げてみましょう。

血糖値をコントロールする「インスリン」の異常


食事で得た糖が血液から細胞へと渡り、エネルギーに変換されるメカニズムを前回お話しました。血糖値の変動には”インスリン”がカギとなっていましたね。



糖尿病患者は様々な理由でこの「インスリン」に異常があります。分泌量が少なかったり、機能が低下していたり、なかなか分泌されなかったり。そのため、血液中の糖はうまく細胞へと運ばれず、いつまでも血液中に残る。そして最終的に吸収されないまま、尿として流れ出ます。これが糖尿病患者の尿に糖が多い理由となります。



糖尿病の症状


多尿・頻尿・のどの渇き
血糖値が高くなると、腎臓が血液中の糖を水分とともに尿として排泄しようとします。 排尿で体内の水分が減少すると、今度はのどの渇きを強く感じるようになります。これを解消するべく水分をたくさん取り、その結果さらにトイレの回数が増える…といった悪循環が生じます。

体重減少・倦怠感
インスリンの働きが悪くなり、食事からとった糖をエネルギーとして利用できなくなってくると、脂肪や筋肉を分解してエネルギーとして利用するため体重が減少することがあります。これは、からだそのものの成分を消費してエネルギーを得ている状態なので、とても危険です。同様に糖をエネルギーに変換できなくなると、細胞がエネルギー不足となり日常的に疲れ・だるさを感じるようになります。

糖尿病最大のリスク”合併症”

糖尿病の最も危険な点は、高血糖から引き起こされる合併症です。

筋肉や皮膚、血管や細胞など人間の体はタンパク質でできています。 骨といえばカルシウムですが実はこれもタンパク質が関係しています。カルシウムはコンクリートで言うところのセメント、タンパク質は鉄筋を担っています。
糖は非常に反応性がよく、これらのタンパク質と容易に結合して元の正常な形を壊していきます(糖化反応)。その結果、血管が傷ついたり、詰まりやすくなったりして糖尿病が起因した合併症を併発します。


合併症 障害が起こる部位 症状
糖尿病網膜症 網膜の毛細血管 網膜はく離
失明
糖尿病腎症 腎臓の糸球体(血液をろ過する毛細血管) 腎不全(要透析)
糖尿病神経症 手足の末梢神経 痺れ、無痛覚
壊疽(えそ)

まとめ


尿病、尿にが多い病気?」
今回、糖尿病は尿に糖が増えるだけの病気でないことをお話しました。初期症状の少ない糖尿病ですが、頻尿やのどの渇き・体重減少などの症状が現れます。また、高血糖が続くと糖によって血管が傷つき、合併症を引き起こす危険性があります。

次回予告

次回、「うどん県民は尿病県民?」
甘いものばかりを食べていたら、炭水化物ばかりを食べていたら、全ての人が糖尿病になるのでしょうか。
そんなはずないですよね。食べるものと一緒に、食べ方にも気を配ってみましょう。




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