季節のたより

ここ香川県でも、風に秋の匂いを感じるこの頃。うどんもより美味しく感じる季節です。
先日、つゆがなくても、麺だけで美味しい.....口中に香る何とも言えない小麦の風味。そんなうどんを打ってみました。
石臼挽き小麦粉を使ったうどんです。小麦は、もちろん香川県産「さぬきの夢2000」。


うどんの「風味」は微妙なものですが、当社は著書「だから さぬきうどんは旨い」の第6章で「うどんの"味"と"香り"」について、呈味分析と官能検査からそのメカニズムを推定しています。
ちょっと難しい書き方になりますが、口の奥にある「後鼻孔(こうびこう)」で口中のニオイと舌で感じる味覚が融合して「風味」を感じるということです。特に口中のうどんのニオイが重要である、ということ。


【実際に使われていた 昭和初期のうどん用食器に入れました】

やはり、"本物の風格"のさぬきうどんに見えますねー。

この器は、東京大学名誉教授 竹内信夫先生と奥様に頂いたものです。大正から昭和にかけてのお客用(法事や接待)の食器は、このように浅い皿だったようです。この器は、金、赤、青、緑で絵付けしたものです。

さて、この石臼挽き小麦粉のうどんは、少々醤油をたらすだけで、ほんとにすごく美味しい。麺そのものに、旨味と香りがあるんです。天高く馬肥ゆる秋、うどんがとておも美味しいこの秋の季節に、風味の強いさぬきうどんを食べるのも一興です。よろしければ、一度打ってみてください。
当社の小麦粉製品にはそれぞれ、打ち方のマニュアルがついていますので、初めての方でも大丈夫です。ご入用の際は、こちらからどうぞ。


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