さぬきの夢を知る

「ふるさとの小麦を復活させてほしい」――――そんな思いに応え、4000種以上の候補から選ばれた、さぬきうどんの為の品種「さぬきの夢2000」。程よい弾力性と今までにないもちもち感となめらかさ、豊かな麦の風味が感じられます。

“さぬきうどんの為の小麦「さぬきの夢2000」とは、如何にして生まれたのか”
昭和40年代以降、飲食用のうどんや冷凍うどんなどの原料として日本中を席巻したオーストラリア産小麦。外国産におされ、徐々に国産小麦の存在価値が薄れていく背景をもとに、香川県の主導で発足した「県産小麦開発研究会」。地元の製粉会社である弊社も、そのプロジェクトに参加しました。

吉原食糧は「さぬきの夢2000」が開発される以前より、低アミロース小麦「チクゴイズミ」を小豆島で自主的に栽培していました。その独特な食感は「さぬきの夢2000」が生まれる以前の香川県産小麦にはないもの、まさに現代の日本人にうけるうどん特性を持っていたのです。
その数年後に誕生する「さぬきの夢2000」、その母系品種である「西海173号」は、「チクゴイズミ」と同じく「関東107号」由来の低アミロース品種でした。当時、すでに動き始めていた「香川県産の小麦品種開発プロジェクト」と、吉原食糧の「もちもち性に優れた小麦を開発する」という方向性は、偶然にも一致していたのです。

平成10年より香川県産小麦の製麺適性評価会が複数回行われ、平成12年2月の第4回評価会において「さぬきの夢2000」が香川県の奨励品種に選ばれました。同年9月、香川県は農林水産省に「さぬきの夢2000」の品種登録を出願し、平成15年3月26日に品種登録が完了しました。
この「さぬきの夢2000」の開発エピソードは、NHK番組「プロジェクトX」に取り上げられ、弊社の取り組みも紹介されています。

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