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今年5月、香川県で初めて強力小麦が収穫されました。
その品種名は「はるみずき」。  
これは、有史以来、初めての香川県産強力小麦の誕生と言っても過言ではない画期的なことです。
香川県の小麦品種の系譜は、歴史的にうどんや菓子用に使われる中力小麦でしたから。

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吉原食糧では、香川県からの依頼で令和4年5月収穫の「はるみずき」を製粉しました。

色調が明るくたん白量も多く、パン用そして中華麺用にも最適です。
グルテンの伸長抵抗が強く伸張度も良い(強力粉ならではのしっかりした弾力のある生地に仕上がる)ので、パンの釜伸びも良好です。
輸入小麦に比べると、ややたん白量は少ないですが、パンのクラム(内相)はふんわり、柔らか。
輸入小麦のパンにはない味わいがあります。

又、小豆島の手延素麺にも力を発揮します。吉原食糧では、小豆島手延素麺組合様(伊藤理事長)と、「さぬきの夢」と「はるみずき」を配合した素麺の共同開発を行い、香川県庁主催の新作発表会でも披露されました。
輸入小麦の素麺とは違う、もちもち性と弾力性のが相乗した麺の食感は高級感があり、素晴らしい味わいです。

今年の種まきから序々に種子を増やしていくため、十分な生産量になるには2〜3年かかりますが、  
香川県産強力小麦で作るふんわりソフトな美味しいパンが食べられる日も近いです!  
ご期待を!!  



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今ではすっかり有名になった、うどん用の「さぬきの夢」は分類上、中力小麦です。
香川県では戦後、農林26号、ジュンレイコムギ、ウシオコムギ、オマセコムギ、セトコムギ、ダイチノミノリ、チクゴイズミ、さぬきの夢とずっと中力小麦(うどん用)の生産が続いてきました。

そして、さぬきの夢と共に強力小麦「はるみずき」が生産されることになりました。

日本では、北海道以外の都道府県での強力小麦はまだまだ生産が始まったばかりと言えます。
期待の新品種「はるみずき」。今はまだ試験段階で、序々に作付面積を拡大していく予定です。

<「はるみずき」とは>
農研機構 西日本農業研究センターで育成された高たん白小麦品種です。
(品種登録出願公表:2019年2月13日)
交配組合せは、ミナミノカオリと中国151号。ミナミノカオリは主に九州で生産されている強力小麦で、パン用としても高い評価を得ている小麦です。  

はるみずきの特徴(農研機構 発表)  
1. 早生品種(成熟期が4日程度早い。田植えの前に収穫できる利点)  
2. 穂の色が白い  
3. 穂の数は少ないが、粒ばりが良く(粒が大きい)収量はミナミノカオリより7%多い。  
4. 粒の重さは軽く、短桿(茎が短め)で倒伏に強い。  
5. 赤かび病への抵抗性がやや優れる。「穂発芽」にやや強い。  
6. たん白量は、ミナミノカオリと同等か、わずかに低いがパン用に適する。


(左 はるみずき   中 せときらら   右 ミナミノカオリ)


※農研機構『早生の西日本向けパン用小麦「はるみずき」』はこちらから>>>。


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