ターンブル豪 前首相寄稿「安倍首相の辞任に際して」(読売新聞)
2020.09.09 読売新聞にオーストラリア(前)ターンブル首相の安倍首相辞任に際しての寄稿が掲載されました。
元記事:Nikkei Asian Review“This is why the world will miss Shinzo Abe”
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寄稿では、米国がTPP(環太平洋経済連携協定)から離脱し、そして土壇場でカナダが大筋合意を拒否した時、それでも安倍首相は経済的利益と戦略的利益をはっきり見据えてその両方を獲得することを決意したことを書いています。又、トランプ大統領が日本の歴史をめぐる挑発で安倍首相を試していた時、安倍首相は平然と穏やかで、しかし必ず追い求めたい問題に立ち戻ってきていたことなどを回想しています。
そして、安倍首相のユーモア、魅力、何よりも穏やかさに感銘を受けたとも書いています。
マルコム・ブライ・ターンブル氏は、2015年9月15日にオーストラリア首相に就任し、就任後3カ月の早期に訪日されました。
同年12月18日、オーストラリア ターンブル首相(当時)の初来日を受けて、私は安倍首相名で赤坂迎賓館での晩餐会にお招き頂き出席致しました。この晩餐会のことは以前、紹介(リンク:HOME >季節のたより>オーストラリア首相歓待の晩餐会(赤坂迎賓館) )させて頂きました。
晩餐会の最後、数十名の参加者のテーブルの間を、安倍首相とオーストラリア(前)ターンブル首相の二人が並んでゆっくり歩いて退出する際、私は、ターンブル前首相に「質の高いオーストラリア産小麦をありがとうございます。」と声をかけさせて頂いた。その時の、ターンブル首相の頷く表情と、傍らの安倍首相の優しい微笑みが強く印象に残っています。
ターンブル前首相が寄稿で書いておられる「安倍首相の穏やかさ」を改めて思い起こしました。
私はオーストラリア産小麦を通じて多くの人たちと出会い、たくさんのことを教えて頂きました。私にとってオーストラリアはとても身近な国であること、そしてお二人と同じ部屋で、短くはあったが共に時間を過ごしたこともあって、ターンブル前首相の安倍首相辞任に向けた率直な言葉は深く心に響くものがありました。
安倍首相の長きに渡るご努力と実績に心から敬意を表します。
吉原食糧株式会社 代表取締役 吉原良一