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2025年6月10日、当社代表取締役 吉原良一は、オーストラリア大使館主催の穀物セミナー(大阪万博)で、「オーストラリア産小麦と日本のうどん」のタイトルで講演しました。
会場は、オーストラリアパビリオン内のレセプション・ルーム。

内容としては、
「昭和の高度成長期の日本において激減した小麦生産と、それを補うように輸入されたオーストラリア産小麦(ASW)。日本のうどんの主原料となったASWは、量の補完だけではなく、うどん用として世界でも稀な優れた小麦特性と、日本の特殊な麺の食感嗜好性が見事に合致したため、ASWは高く評価されるに至った。そして、うどん用小麦として、製粉適性・製麺適性・食感特性の全ての面で高く評価されたASWによって、日本のうどん関連産業(飲食、冷凍・乾麺・生麺・即席麺など)の市場規模を格段に広めた。」ことなどを話しました。


また、オーストラリアは、ASWが昭和40年代に日本に輸入されるようになった後も、日本側の要望に応えるべく絶えず品種改良を続け、今も毎年日本において作柄報告や品種開発状況の報告会を開催し、熱心な対応をしています。私も何度もオーストラリアに行き、CBH(小麦生産者)との交流、小麦品種開発を中心にマーケティングまでカバーしているAEGIC(Australian Export Grains Innovation Centre)も訪問しました。

このような熱心な日豪双方の小麦とうどんに関する熱意と技術交流は特筆すべきものです。

最後に、「今後、未来に向けて更に日豪が連携して、ASWの小麦品種としての可能性と、世界的に個性的・先進的な日本人の麺の食感嗜好性を掛け合わせることで、両者の価値をより一層高め、共に発展することを願う」と締め括りました。

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(2025年6月18日付 日経新聞)


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