季節のたより


吉原食糧は、筋肉の動きを円滑にするマグネシウム(Mg)とカルシウム(Ca)をバランスよく配合した「マッスル麺」専用のミックス粉「MS02」を商品化しました。

※「マッスル麺」:登録商標出願中



運動に伴う発汗などで失われる栄養素を日常の食事の中で補えるようにと企画したもので、明確に「アスリート、スポーツ愛好者向け」をコンセプトとした小麦粉製品は日本で初めてです(当社調べ)。
全国の製麺メーカーに向け、業務用として2017年に販売を開始しました。


「マッスル麺」誕生の経緯


全国的にマラソンやトライアスロンなど持久系スポーツの愛好者が増える中、栄養バランスの優れた「アスリート食」への関心も高まっています。
筋肉において、マグネシウム(Mg)は筋肉の弛緩、カルシウム(Ca)は収縮に関わっています。これらの拮抗的な連携プレーによって、筋肉は瞬時に弛緩・収縮し、円滑な動きが出来るようになるのです。
しかし、Mgは日本人の食生活において不足気味で、発汗によってより多く失われます。カルシウムに比べて排出量が多いため、長時間の運動やその後の就寝中に足がつってしまうことがあります。

詳細はこちら >>> 小麦と健康「マグネシウム&カルシウムと筋肉の関わり

アスリートはそれを防ぐため、日常から糖分・塩分だけでなく特にMgなどのミネラルを積極的に摂取することが推奨されています。そこで、MgとCaの効果に着目したのが「マッスル麺」です。アスリートたちが日常の食事の中でMgを摂取しやすくするため、麺の中にMgとCaをバランスよく含んだ麺を開発しました。

弾力の強い食感 「中華麺(ラーメン)風の麺」

ラーメンの製麺に使用する「かん水」は、炭酸ナトリウムと炭酸カリウムの混合物で、その水溶液は強アルカリ性です。これを小麦粉と混ぜ合わせると、小麦粉中のフラボノイド色素が黄色に発色し中華麺独特の色合いと風味、弾力が生まれます。

マッスル麺用ミックス粉に配合している酸化マグネシウム・炭酸カルシウムも水に触れるとと強アルカリ性になり「かん水」に似た働きをします。「マッスル麺」はその特徴を活かし、かん水を使用せずにラーメンのように黄色い麺、弾力の強い食感、風味になるように仕上げています。


(1) <かん水を使用せず、水のみで製麺する場合>
マッスル麺は生麺類の公正競争規約により「中華麺」、「ラーメン」と表示できません。
その場合「かんすい不使用の麺」と表示できます。
(2) <かん水を使用する場合>
「マッスル・ラーメン」と表示可能です。
その場合は、低いボーメ度のかん水濃度で、食感のバランスを取るようにします。

「マッスル麺」の栄養成分について

マッスル麺は、茹麺100g中にマグネシウム 96 mg以上、カルシウム 204 mg以上を含有するので「Mg、Caが豊富に含まれる麺」といった表現が可能です。(消費者庁「食品表示基準」)

また、マッスル麺1食(茹麺200g)だけで、日本人の一日に摂取する推奨量を以下の通り満たします。


【18~29歳男性の場合】 Mg:1日の推奨量の約65% Ca:1日の推奨量の約66%
【30~49歳男性の場合】 Mg:1日の推奨量の約60% Ca:1日の推奨量の約80%

厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2015年版)」


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