季節のたより

2018(平成30)年10月2日、吉原良一は自身2冊目となる著書「さぬきうどんの真相を求めて」 を出版いたしました。

さぬきうどんの興(おこ)りを求めて、史実を元に、多方面からさぬきうどんの歴史・文化を辿(たど)る一冊。 うどん用小麦と小麦粉の技術的な内容、小麦粉の特性を活かしたうどんの打ち方なども紹介し、多方面からさぬきうどんの技術を明らかにしています。

アジア大陸からシルクロードを経由して日本に伝播した世界的に稀な特性の小麦、讃岐国の農耕における秦人(はたびと)の活躍、律令時代から近代まで続いた讃岐の農民の貧窮と大悲の現れ、讃岐国の大師輩出と四国辺路(へじ)、龍燈院の水車と讃岐国分寺、仏教と小麦食、金毘羅信仰と路面うどん飲食店の出現、近代の香川県の水車製粉と石臼製粉の盛衰、昭和40年代のうどんとオーストラリア産小麦との奇遇な出会い、そして高度成長期の大阪万博後と平成15年の2回のさぬきうどんの全国的な大ブーム。これらの縁起を俯瞰(ふかん)して、著者の生業である小麦製粉の立場から、さぬきうどんの真相を求めて書き上げた一冊です。


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