スウィートポリフェ

(1) 深い甘みとコク

「スウィートポリフェ®」は、粉自体に強い甘味とコクがあり、ケーキやクッキーなど菓子に使用すると特に際立ちます。

甘味強度数値が一般的な小麦粉の約2倍ある為(官能面では、2倍 以上の甘さを感じる)、原材料である薄力粉に 20% 程度置き換えることで、砂糖の使用量を 30% カットしても生地に同等以上の甘さとコクが出ます。配合量を増やせばさらに砂糖の量を減らすことができます。


(使用例 洋菓子:マドレーヌ)


パンに使用する場合、強力粉に配合するとコクと風味が増し、翌日にも小麦の風味が残り美味しさが持続する傾向があります。(パンの釜伸びが抑えられる場合がありますので、パンの種類、形状を検討の上、ご使用ください。)


(2) 高い健康機能性

「スウィートポリフェ®」は、小麦の胚芽に集中する抗酸化性の高いポリフェノール、トリプトファン、および食物繊維等を多く含みます。小麦を丸ごと粉砕し、適度な粒度に加工した上、胚芽の成分をより多く含むため、真っ白ではなく、ブラウン系の色調の粉になります。これを小麦粉に配合することで、健康的な菓子やパンができるのが特徴です。



当社は、香川県産業技術センターと共同研究を行う中で、小麦の各部位をメタボローム解析*2技術で細かく測定した結果、小麦に含まれるトリプトファン*3が胚芽に集中しており、一般のロール挽き小麦粉の約10倍も高い抗酸化性を持つ物質として特定しました。

また、胚芽には抗酸化性の高いポリフェノール「アピゲニン配糖体」「ルテオリン配糖体」が一般のロール挽き小麦粉の約200倍も多く含まれることも確認しました。

この内容は、日本で初めての研究結果として平成26年8月28日の「日本食品科学工業会 第61回大会」(福岡市)で、香川県産業技術センター担当者が発表しました。

ポリフェノールの機能性の詳細はこちら >>> 小麦と健康「抗酸化性物質”ポリフェノール”とは」


*1 ORAC値とは
Oxygen Radical Absorbance Capacity(活性酸素吸収能力)は、1992年に米国農務省(USDA)と国立老化研究所(National Institute on Aging) の研究者らにより開発された活性酸素吸収能力(=抗酸化力)を具体的に示す数値です。米国では、既に一部の食品にORAC値が表記され販売されています。


*2 メタボローム解析とは
多くの成分(数百種)を一斉分析し、特定の現象と関連する成分を特定する技術。医療分野では、疾病マーカーの探索や疾患の原因特定に応用されている。香川県産業技術センターにおいて、2013年度より導入。


*3 トリプトファンとは
トリプトファンは、必須アミノ酸のひとつで、食事から栄養分として摂取しなければならない成分です。牛乳から発見され、乳製品や大豆製品、ナッツ類など様々な食品中のたんぱく質を構成する成分として含まれています。 通常はたんぱく質のひとつの構成要素に過ぎず抗酸化性は高くありません。しかし、小麦胚芽中のトリプトファンは遊離状態(吸収されやすい単独の状態)で多く含まれているため、高い抗酸化性を持つことが今回判明しました。


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