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四国新聞(2023.11.17付)に「県産小麦さぬきの夢2023」の企画特集で、弊社吉原良一(香川県製粉製麺協同組合理事長、吉原食糧株式会社代表取締役社長)のインタビュー記事が掲載されました。



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「讃岐うどん」の食文化を未来につなぐ存在


-県産小麦開発の意義は。
 初代「さぬきの夢」が品種登録された2000年は日本の小麦の大転換期と言える、国内産小麦の民間流通が始まった年。そういう意味で県産小麦の誕生は非常に時代の波に乗っていた。当時は「こんなおいしい小麦が日本でできるのか」と、センセーショナルに取り上げられ、海外の小麦に対抗しうる「日本の小麦」の幕開けを感じさせた。
 現在では「さぬきの夢」に追い付け追い越せという状況で全国的に品種開発が進んでおり、県産小麦も正念場を迎えている。

-「さぬきの夢」ブランドを一層高めるためには。
 讃岐うどんの特長は冴えた黄白色で、表面はなめらかでもちもち、中心部は適度な弾力性があり、そして鼻に抜ける小麦の風味が感じられるという4点。この概念について開発者や生産者、うどん業者みんなが一致していることにより、讃岐独特の小麦の開発が的確に進んできた。
 「さぬきの夢」は香川独自に開発されたがゆえに、ユニークで個性的だ。だからこそ、全国水準を視野に入れる必要がある。市場は常においしいものを求めている。ブランド確立のために、実需者や消費者の食味食感の嗜好性に合わせてブラッシュアップ、品種開発し続ける姿勢が不可欠だ。

-新品種「さぬきの夢2023」の今後をどうみる。
 全国で讃岐うどんがこれほど愛され、発展したのは独特のうどん文化であることと、日本人の食感の好みをうまく反映しているからではないか。私たちには他の地域、県にはないこの「讃岐うどん」という食文化を未来につないでいく役割があり、「讃岐うどん」にはそれだけ価値がある。その中心的存在となるのが県産小麦「さぬきの夢2023」だと思う。
 「さぬきの夢」の未来は、新品種が今後どのように消費者に受け入れられるか、ということが最大のポイントになるだろう。製粉業者は製粉を研究し、うどん業者は技術を磨き、生産者は品質の安定した小麦を作る。また、菓子用、中華用などにも利用分野をさらに広げていく-。それぞれが研さんを積むと同時に、行政とも一体となり、「香川の小麦を育てる」気持ちでたゆみない歩みを続けていくことが重要だ。

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