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2023年10月1日、香川県で開発が進められている次期新品種の香川県産小麦「さぬきの夢」。


さぬきの夢2009の次の新品種(香育33号)の製粉・評価会が令和5年10月6日に香川県農業試験場で行われました。テスト製粉の結果の報告の後、現状のさぬきの夢2009と、香育33号のうどん官能評価を行いました。

試供された香育33号の小麦粉は、灰分値 0.33%、たん白量8.1%で従来のさぬきの夢よりも蛋白含有量は多く、でん粉質は「やや低アミロース」でぬきの夢と同一分類です。とは言え、香育33号は硬質小麦の因子が入っているため、従来のさぬきの夢2000、及び2009とは、実際のでん粉の加熱時の粘弾性は異なると考えられます。


ほぼ予想通り、うどんの食感は現行のさぬきの夢より、やや弾力が強いです。吉原食糧の令和4年産のテストミルの結果を見ると、生地の抗張力(引っ張りの対抗する力=内在力)はさぬきの夢2009よりかなり強く、グルテン質の強度が高いことがわかります。
うどんの色は、今年は収穫時に降雨があったこともあり、色調の冴えはありませんでしたが、弾力が強めの食感と、口中に香る風味は讃岐うどん用として期待が持てるものでした。  

今後、さらに分析と製粉技術を研究し、より良いさぬきうどん用小麦粉に仕上げていきます。  


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「弾力感がすごく強くて、しっかりとした味」香川県産小麦
「さぬきの夢」の新品種完成 うどん用小麦の味を食べ比べ
(RSK山陽放送)

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