次世代 香川県産小麦

令和6年9月27 日 香川県農業試験場において、9月10日に吉原食糧にて製粉した小麦粉の製粉評価の報告と、
うどんの官能評価を行いました。うどんは、当社開発部でさぬきうどん店と同様の製法で製麺しました。
(参加者:香川県製粉製麺協同組合、県外製粉会社、JA 香川県、香川県農業生産流通課)

香川県産小麦の新品種「さぬきの夢2023」は「さぬきの夢2009」に比べてたん白含有量が多く、小麦粒の硬度が高いことに対応した製粉が必要であることや、成分分析データの報告を行いました。本小麦は2009に比べて、たん白質のグルテニンに特徴があり、小麦粉生地の強度(伸長抵抗)は高くなっています。製麺時に麺が切れたり、生地を伸ばした時にふちが割れたりすることはなく、製麺適性は各段に改良されています。

又、うどんの食感は、グルテニン(グルテンを構成するたん白質)の強度が増したことで弾力性に富み、
低アミロースのでん粉の滑らかさ・もちもち性が両立した美味しさは秀でています。
加水量、打ち手の生地の鍛え方、茹時間によって、幅広い食感が実現でき、その意味ではうどんの打ち手の
個性、感性がよく反映される小麦だと思います。
今後、さぬきの夢2023の生産量を毎年増やしていき、令和9年産からはさぬきの夢2009から全量切替えとなる予定です。




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