さぬきの夢情報

2012年6月初旬、香川県では県産小麦「さぬきの夢2009」の収穫が行われました。
今年の「さぬきの夢」小麦は、今年1~2月は、やや気温が低かったのですが、2月以降は高温傾向となり、収穫期の大事な時に雨にさらされることなく、ほぼ順調に推移してきたようです。

ただ、去年(2011年)11月の播種期(種を撒く時期)に雨天が続いて遅れたこともあり、収穫量が少々気になるところです。


さぬきの夢2009の粒は、夢2000に比べやや小ぶりですが、穂につく数が多く、生産者によると成熟後、穂から落ちにくく、刈り取り時の歩留(ぶどまり=単位面積当たりの小麦収穫量)は良いようです。  



刈り取り直前の「さぬきの夢2009」(6月5日)。
群生の小麦の色合いと、穂の向く方向から見て、例年よりやや乾燥が進んでいるように思います。  


ここで、さぬきの夢2009小麦の幼い頃の可愛い写真を見てみましょう。  
左記の写真は2月24日、まだ緑色をしている小麦の茎を割って、生産者の方が見せてくれた「幼穂(ようすい)」です。(写真は去年産です。)  
 
「幼穂」とは、茎の内部で成長過程にある穂のことで、いわば小麦の穂の赤ちゃん。すでに「穂」の形をしていますね。2月ではまだ写真のように茎の中で育ちますが、やがて茎の中から顔を出して成長し、大きな小麦粒をつけて実り、黄金色になって「成熟期」を迎えます。  



刈り取り作業



右の写真は、採れたてのさぬきの夢2009です。    

収穫された小麦は、農協のカントリーエレベーターという小麦の貯蔵施設に運ばれて、小麦の乾燥及び調製が行われます。    
そして、8月後半頃から製粉工場に搬入され、製粉加工されて小麦粉製品となります。



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