糖質!糖に関する10の質問

糖質と糖類


主食に多く含まれ、主にエネルギー源としてはたらく炭水化物には、消化されやすい「糖質」と 消化されにくい「食物繊維」があります。

糖質」に含まれるものにはでんぷん合成甘味料砂糖ブドウ糖など様々なものがありますが、その中でも構造上 単糖二糖 に分類される糖は「糖類」と呼ばれます。


”質だからといって砂糖のように甘いとは限らず、でんぷんなどのように甘くない糖質もあります。また、合成甘味料は 糖類である砂糖と同じように「甘さを加える」目的で使用しますが、糖類ではありません。甘いものだけが糖類というわけでもないのです。


いろいろな糖


糖類には糖同士が結合していない「単糖」と、単糖と単糖が結合した「二糖」があります。よく口にする代表的な糖類はブドウ糖と砂糖です。果糖は、糖単体で摂取することは少ないですが、果物に多く含まれているので 意識せず日常的に摂取しているでしょう。

これらの糖はエネルギー量や甘味度に違いがあります。ここでいう甘味度とは砂糖の甘さを基準(甘味度1.0)としたときの相対的な甘さです。

糖類カットと表記されている飲料などは、砂糖や果糖などの含有量を減らし、場合によっては甘味を減らさないよう糖類以外の糖質(合成甘味料や糖アルコール)を増やしているということです。
そして、糖質カットは糖類・多糖類 全般を減らしていますが、特にでんぷんを減らしたり、食物繊維に置き換えたりしている場合が多いです。



血糖値が上がりやすい糖


ひとくくりの糖ですが、エネルギー量にも違いがあります。基本的には1gあたり4kcalですが、カロリーのない糖(希少糖)や砂糖よりはややカロリーの低い糖(果糖)などがあります。

血糖値がもっともあがりやすいのはブドウ糖(血糖値をあげる糖「グルコース」そのもの)、次いで ブドウ糖と果糖が結合したお馴染みの「砂糖」です。てっとり早くエネルギーを補給したいときは、分解せずにすぐにエネルギーとなるブドウ糖を摂取、疲れたときに甘いものが欲しくなるのは体がエネルギーを欲しているからです。

フルーツに多く含まれる果糖 単体は血中インスリンを上昇させる作用が小さいので 各種ドリンクの甘味料としても広く使われています。しかし、果糖も砂糖と同じだけのエネルギーになるので食べ過ぎれば体重や中性脂肪が増え、最終的には糖尿病に繋がってしまいます。特に果物は適量の摂取なら市販の菓子類よりは健康的ですが、果糖だけでなく 当然ブドウ糖や砂糖も含んでいるので過剰摂取には要注意です。



まとめ


「血値が上がる?~の分類~」

「糖」といっても構造や機能の違いから、数多くのが存在します。その中でも日常的の摂取しているのはブドウ糖・砂糖・果糖などの単糖・二糖類、「糖類」です。糖類を除く糖質も、もちろん糖類も、血糖値のあがりやすさに違いはありますが、エネルギー源だけあって摂りすぎには注意が必要です。糖質に限らず脂質もタンパク質も摂りすぎは良くありませんが、無意識で摂ってしまい易いのが糖質ではないでしょうか。

日本人は糖にこだわりの強い文化とも言えます。砂糖、グラニュー糖、黒糖、粉砂糖、新しい糖なら、希少糖。
健康のため、おいしさのため、色々と調べてみるのもよいかもしれません。


次回予告


次回、「うどん県民は尿病県民?」

香川県民はうどん好き。そして血糖値も高すぎ?
うどんを沢山食べるから血糖値が高いのでしょうか。

うどんと白米とパン。実はどれも似たような糖質量です。
ということは他に原因が…? 「食べもの」よりも怖い「食べ方」についてご紹介。



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