糖質!糖に関する10の質問

機能性表示食品に表示されている「食後血糖値の上昇をおだやかにする」「糖の吸収をおだやかにする」というフレーズを目にしたことはあるでしょうか?

血糖値は食事をするすべての人が関係する数値です。糖質を摂取し、分解されたグルコースが血液中に移動すると血糖値は上がり、インスリンが分泌されるとグルコースは血液から細胞に移動し、血糖値は下がります。
しかし、疾患やよくない食べ方などが原因で血糖値が上がりすぎたり、なかなか下がらなかったりと、血糖値の変動に異常が生じることがあります。

そうした状況は体に負担がかかってしまいます。
それを防ぐのが上記にあげた機能です。

数値でみれば血糖値の上がり下がりはわかりやすいですが、体内で具体的にどのようなことが起こっているのかは想像しにくいのではないでしょうか。



血糖値が急上昇しないワケ


一回の食事で摂取したでんぷんや砂糖などの糖質は、消化管内で小さく小さく分解され、グルコースとなります。血管に移動する状態になった沢山のグルコースは ほぼ同時に血管に移動することになるので、血糖値が急上昇してしまいます。そして、急上昇すると血糖値を下げようとインスリンが過剰に分泌してしまい、様々な弊害を生み出します。

一方、「糖の吸収をおだやかにする」などの効能をもつ食品(大麦β-グルカンや難消化性デキストリン)と一緒に糖質を摂取すると、消化管内で機能性成分がゼリー状になり、グルコースを包み込んで、体内をゆっくりと移動します。そうすることで、それぞれのグルコースが血管に移動するまでの時間差が生まれ、インスリン分泌機能に負担をかけることなく糖が吸収できるのです。



まとめ


「食後血値の上昇をおだやかにするって?」

体内では大麦β-グルカンや難消化性デキストリンなどの水溶性食物繊維がゼリー状となり、血糖値上昇のもとであるグルコースを包み込んでいます。その結果、消化管内をゆっくりと移動し、グルコースが一度に全て血液中に移動することを防いでいます。

次回予告

次回、「質控えめ「低GI食品」?

糖質オフ、糖質カットの食品を見かけることが増えました。低GI食品というのも健康食品界隈ではよく目にしますね。
さて、両者の違いは何でしょう。

小麦粉とうどんでGI値は異なる?普通のパンと全粒粉パンでは?
実際に食品を例にあげてご説明いたします。



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