吉原食糧に関する書籍

NHK たべもの新世紀 食の挑戦者たち
NHK たべもの新世紀取材班 著  
日本放送出版協会 発行  
256ページ 価格1,200円(税別)  

【収録内容】
[香川県] 「復活! 地元の小麦でさぬきうどん」(平成13年10月21日放送)

農業試験場、吉原食糧(株)のさぬきの夢2000への取り組み
~作り手が待ち続けていたうどん~

2000年、九月二一日。坂出市にある製粉会社に二人の男の姿があった。製粉会社の常務、吉原良一さんとうどん店を経営する香川政明さんである。吉原さんは「オーストラリア産小麦は優秀なんですよ。色も、粘りも。ただ、やはり寂しい。地元の小麦でうどんを作りたいという思いを抑えるということはできないんです」といい、香川さんは「うどんに携わる者は地元の小麦でうどんを打つのが夢なんですよ」と話す。

小麦の少量がわずかであったため、この日は小型の製粉機が使われた。香川さんが見守る中、吉原さんが機械のスイッチを入れる。
「なめてみてください。甘いんですよ」「小麦粉本来の味がするね」 待ちこがれていた粉。二人は興奮を抑えることができなかった。
つるっとした食感、強いコシ、そして小麦本来の香りと色。地元産の小麦で打つ"本当の"さぬきうどんが根付くかどうか、今はまだ分からない。しかし、次の収穫を待ちこがれている人が大勢いる。「さぬきの夢2000」は、そんな香川の人々のうどんへの熱い思いから生まれたのだ。

2002年3月15日 初版


小麦の少量がわずかであったため、この日は小型の製粉機が使われた。香川さんが見守る中、吉原さんが機械のスイッチを入れる。

「なめてみてください。甘いんですよ」「小麦粉本来の味がするね」

待ちこがれていた粉。二人は興奮を抑えることができなかった。

つるっとした食感、強いコシ、そして小麦本来の香りと色。地元産の小麦で打つ"本当の"さぬきうどんが根付くかどうか、今はまだ分からない。しかし、次の収穫を待ちこがれている人が大勢いる。「さぬきの夢2000」は、そんな香川の人々のうどんへの熱い思いから生まれたのだ。

2002年3月15日 発行


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